華麗なる一族

私の人生で一番必要ないものといえば、それは車の運転だと思われる。過去に友人が運転する車でひどい交通事故にあった。デパートの立体駐車場をぐるぐると回りながら下りている途中、友人は「目が回った」という短いがインパクトのある一言を残し側面のコンクリート壁に激突した。飲み始めたばかりのCCレモンのペットボトルが自分の手を離れ空中をゆっくりと回転するのが見えた。シートベルトをしていなかった僕の体は衝撃で持ち上がり、一直線にフロントガラスに突き刺さり意識を失った。どれぐらい意識を失っていたかは分からないが、目を覚ました時に僕はまだ車の中で、友人は救急車も警察も呼ばずに運転席で体育座りでガクガク震えていた。「人間は本当に追い込まれると体育座りをする」という漫画で読んだ通りの光景だった。ぼんやりとした意識を振り絞りフロントガラスに目をやると、僕が頭をぶつけたと思われる場所に弾痕のような跡、そこから運転席側に向かって横一文字に大きなヒビが入っていた。恐る恐る「俺、今どうなってる?血出てる?」と友人に聞くと「何にもなってないよ…逆に怖いよ…」と半泣きで答えた。血が出ていないことに安心しながらも、確かに外傷が何も無いのが不思議な惨状だった。何とか気持ちを落ち着けて何度も考えてみたが、どう考えても僕は内に眠るエレメントパワーを発揮してしまったようだった。小さい時に光る虫に刺されて自分の体が木になってしまうという不思議な経験をした。それ以来、平熱が常に37度を越える体になった。「火」のエレメントパワーをその時に授かったのだ。生命の危機に瀕した瞬間に反射的にそのパワーが一気に放出され自分の身体を守ったのだろう。真面目な顔でその話を友人にしたら、しばらくの沈黙の後に「こんな時なのに優しいね…ありがとう…」と苦笑いをされた。優しい嘘のつける大人だと尊敬されてしまった。その後に病院に運ばれ脳の精密検査を受けた。外傷が無い分脳の中身にダメージがあるのでは…と不安な気持ちで診察結果を待っている僕のもとに「さっき飲みかけだったから…」と言ってCCレモンを差し出して来た友人に「サンキュー」と言った。今度は優しい嘘をついた。友人はジンジャーエールを持っていた。くるりの「ばらの花」の「ジンジャーエール買って飲んだこんな味だったけな」という歌詞が一番はまる場面だったような気がする。
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戦争で敵兵を千人殺したと言い張る祖父は、平安時代に弘法大師空海が作ったとされている祠に軽トラで突っ込んでしまった。立派な飲酒運転である。空海が封じ込めていた邪気は空に放たれ、その直後うちの地域は四国四県に水を供給している大きなダムが干上がってしまうほどの大規模な水不足に襲われた。祖父は空海の言い伝えを信じる老人達から総スカンを食らい数々の虐めを受けた。その中でも特に酷かったのは、うどん屋に入ってうどんを頼んでいるのにうどんが出てこないという虐めだった。爺ちゃんが「かけうどん大」と大きな声で何回言ってもいっこうに「かけうどんの大」が出てこない。ためしに僕も「かけうどんの大ください!」と言ったが、やはり「かけうどんの大」が出てこない。この世の中に「うどんをください」と言ってうどんが出てこない以上の虐めがあろうか。全ては空海があんな場所に祠を作るからいけないのだ。空海のせいで祖父はうどんを頼んでもうどんを出してもらえない地位の人間になってしまった。この一件があってから僕は「好きな坊主は特にいないけど嫌いな坊主は空海」とよく言うようになった。
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親父は大学時代にアマレスで鳴らした人で俗に言う体育会系の人である。ことあるごとに「逃げるな!」と僕を叱ったものだ。その反動により、喧嘩ではエアガンによる遠距離攻撃を主とする卑怯な子供に僕は育った。子は逆に育つものだ。そんな厳格な親父も車で失敗をした。人身事故。しかも逃げた。ぶつけられた方の女性が車から降りてきたのを無視して逃亡。立派な当て逃げ犯である。いつもは開け放たれている車庫のシャッターが閉まっているのを不思議に思い、シャッターを持ち上げた瞬間にフロントがボロボロになった親父の愛車を見た瞬間「ベギラゴン…」と思った。

その夜さらに驚く出来事があった。深夜に見慣れない男性2人が尋ねて来たので「これは逮捕かな…」と察した僕は、応接間の扉を軽く開け親父の逮捕の瞬間を今か今かと待った。そんな僕の目に飛び込んできたのは、地面に頭を擦り付けて土下座をしている親父の姿だった。親父は自分の友達とそのお父さんを呼んでいた。その友達のお父さんは県議会の副議長をしている実力者だった。二人に土下座しながら「あなたの力でこのことを何とか穏便に済ませてください…」と親父は懇願していた。映画「道」のラストシーンで慟哭するザンパノのように泣き叫ぶ親父を見て「大丈夫、逃げてない。ちゃんと戦っているよ」と僕も泣いた。この言葉は親父にはまだ伝えられていないし、この先伝えることはずっとないだろう。この一件で親父をさげすむような気持ちを持つことは無かったが、この一件が有ってから後に僕はギャルゲーにひどくハマッたので何かしらのショックは受けていたようだ。副議長は何とか罪を軽くできないか色々動いてくれたようなのだが、しょせん副議長なのだから罪をもみ消すことなどできるはずもなく、親父は当て逃げ犯として逮捕された。
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親父のこの一件もあり、うちの家族はずっと副議長を応援せざるを得なくなった。副議長は「罪をもみ消せ」などというひどいお願いをされたのに、その後もうちの家族を懇意にしてくれた。その上、副議長の力で、うちが所有する畑に国道を通す計画を立ち上げてくれ、土地代として国からたくさんお金をもらえるようにまでしてくれていたのだが、ある時の県議会選挙で親父は副議長に一票を投じに行かなかった。その理由が「雨がひどかったから…」という苦しい言い訳だったことに加え、運悪く落選までしてしまったことで元副議長の逆鱗に触れた。落選により政治力を失った元副議長が、自分の政治家生命を懸けてその後にしたことは、国道計画を変更し、下の図のように露骨にうちの畑を避けて国道を作ることだった。畑を避ける為に無理なコース取りをした結果、このカーブは魔のカーブと言われる交通事故多発地帯になった。僕の親父はこの世に魔のカーブを産んだ男なのだ。それは尊敬に値する。
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以上のように、うちの家系は三代続けて車に関わると本当にろくなことがないのだ。書いてるうちに、転勤を言い渡されたら退職しようという気持ちが強くなった。

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# by tsume_kirio | 2014-05-02 19:37 | 人生の終わり | Comments(10)

夏の大三角形

長年の友人である奥田民生似の女との定期的な食事会。ほうれん草ベーコンしょうゆ味のパスタをほおばりながら、前科者の彼女から過去に犯した罪の詳細を初めて聞く。熱湯をかけられた人間の細かい動作を身振り付きで熱っぽく語る民生似の女。ひとしきり話した後に「変な話しちゃってごめん。別の話しよ。あなたがよくする力道山のファーストキスの話以外でどうでもいい話してくれる?」とリクエスト。ならば、獣神サンダー・ライガーが家族の前で飼い犬のチンポをしごいて射精させ、ティッシュで精子を拭き取った後に「ハイ、ご苦労さん」と言った話をしようと思ったら「この世で一番素敵な匂いって知ってる?」と先に話を切り出されてしまった。僕の答えを待たずに「オシャレな外人さんが『それは印刷されたばかりの本の香り』とか言ったらしいよ。その外人のことよく知らないけどたぶんホモだろうね」とまくしたてる彼女。この世が「たぶんホモ」という簡単な言葉で片付けられる人達ばかりなら素敵な世の中だなと思った。
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僕も小さい頃から紙の匂い、特に漫画雑誌の匂いが好きだった。ゴミ捨て場に置かれている雑誌の束をほどいては色々な雑誌の匂いをかいだものだ。現在の週刊少年ジャンプではお目にかかれないが、昔のジャンプの巻頭カラーのページはオレンジ色がかったページだった。そのページの独特の匂いがとにかく好きだった。たまにカラーページの紙質がやけに柔らかい号があった。特にアウターゾーンの第1話「ママと悪魔」のカラーページの紙の柔らかさとクリームのような匂いのハーモニーは絶品だった。
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紙の匂い好きは大人になってからも衰えることなく続いた。お歳暮やお中元の包み紙の匂いも常に確認するし、旅行代理店や携帯ショップの店頭パンフレットは極力持って帰って家で匂うようにしている。一見同じ紙質に思える旅行パンフレットで金沢とシンガポールのパンフレットだけ違う匂いがした時は、その発見を誰かに伝えたい衝動に駆られたが、きっと誰も相手にしてくれないので、何かしらの反応はしてくれるだろう行きつけのオカマバーのオカマに報告した。世の中のどうでも良い情報は全てオカマに集めれば良い。近所に続けて大学ができた時は、一般人が入り込める場所に設置してある部活勧誘のチラシや大学新聞等を漁りに漁った。大学内にしか存在しない未知の匂いとの遭遇に胸を躍らせたあの日々は楽しかった。紙といえばCDの歌詞カードの匂いもいろいろな匂いがあって楽しい。CDレンタルをする時も聴きたいCDの枚数「▲枚で●●円」の必要枚数に足らない時は良い匂いのしそうなCDをジャケで判断して借りている。若気の至りで消費者金融で金を借りることになった時も、目の前の自動契約機から徐々に印刷されて出てくる契約書を見つめながら「こういう契約書なんだからせめて良い匂いがするんじゃないか」と小さな期待を持った。そんな僕の祈りを打ち砕く無臭の契約書が生きることの厳しさを教えてくれた。
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歌詞カードといえば、学生時代に人から借りたCDの歌詞カードに必ず唾の跡を付けて返す女が居た。たぶん歌詞カードを見ながら熱唱している時に飛んだ唾の跡なのだが、歌詞カードが黒地だったりしたら夏の夜空に輝く星座のように唾の跡が一面に広がっていたものだ。単に汚いものだと片付けずに唾の跡を観察すれば、跡が多いページは彼女のお気に入りの曲だと気づけたし、僕の大好きな曲のページに彼女の唾の跡が多い時は妙な興奮を覚えた。シングルカットされた曲のページだけ唾の跡が多い時はこのアーティストはアルバムはあんまり良くないんだなと推察された。僕にとって彼女の唾の跡は巷の音楽情報誌よりも生の声を届けてくれる信頼できる判断基準だった。ブックタイプではなく広げたら一枚の大きな紙になるタイプの歌詞カードだと唾の跡が散らかっていて、どの曲が彼女のお気に入りなのかが判断し難くて嫌だった。僕がそういうタイプの歌詞カードがいまだに嫌いなのはその影響である。
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僕はパスタ屋では必ずおかわりをする。二杯目のほうれん草ベーコンしょうゆ味のパスタの向こうでつまらなそうな顔をしている民生似の女は、過去に自分の唾をおっさん連中に売って生活していたことがある。結局僕の周りには唾にゆかりのある女しか集まらないのだ。それはとても良い事だ。


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# by tsume_kirio | 2014-04-04 13:20 | | Comments(5)

年配のスニーカー

ここ最近の風俗の楽しみ方。関西出身の風俗嬢を指名し、面と向かって阪神タイガースや関西文化についての批判をすることにより、風俗嬢の機嫌を本当に悪くさせ、残りプレイ時間で仲直りをするゲームをしている。平謝りしてすぐに仲直りしてもつまらないので、制限時間ギリギリで仲直りできるように会話をコントロールする駆け引きが楽しい。仲直りをした後に「もう、こんな時間…Hなこと全然できなかったね」と謝る風俗嬢に「そんなことより仲直りできて本当によかったよ」と優しい言葉をかけると、十中八九「ありがとう…」と言うので「そこは『ありがとう』じゃなくて『おおきに』と言ってくれ」とビシッと注意する。その瞬間に学校の先生になりたいという子供の頃の夢が叶ったような気がしている。
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もう一つの楽しみ方。「入室時も含め僕がしゃべってもいいと言うまで絶対にしゃべらないように」というリクエストを店員から風俗嬢に伝える。お互いに声を発せず会話はメモ帳による筆談に限定して行う。自己紹介からシャワーへの誘いから何から何までが筆談で行われることと、風俗嬢の書く字体を見ていることに異常な興奮を覚える。プレイ中もできるだけ声を出さないようにお互いに努め、変態的なお願いを紙に書いてお願いをし、紙に「やだ」と書かれて拒絶されるというコミュニケーションが癖になる。プレイ後に「せーので一緒に声を出そう」と書き、ついにお互いの声を初めて聞いた瞬間の快感はシーチキンを食べたいと思っている時にシーチキンを食べれたぐらいの感動がある。かわいい声の風俗嬢には「俺、君の声大好きだよ!」と爽やかな台詞を送りば、酒焼けし過ぎのしゃがれ声の風俗嬢には「何言ってるか分かんねえよ!」と言いながら強く抱き締める。愛にはいろいろな形がある。


筆談から発展して、風俗嬢とこっくりさんをして遊ぶこともある。「こっくりさん、こっくりさん、彼女の性感帯はどこですか?」という質問に、僕と風俗嬢の人差し指が乗ったコインがプルプルと動き始め、導き出した答えが「あ・な・る」、ラブホテルの窓から見える空は雲ひとつ無い青空。「生」を感じた。
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中学の時、前の記事にも書いたものまね王座決定戦がある時だけうちにTVを見に来る親戚のおじさんが、夜な夜な神社で呪いの藁人形の儀式をしているという噂が流れた。周囲の大人は「あの人は頭がちょっとおかしいけど、そんなことまではしないだろう」と噂に否定的だったが、神社の裏で発情期のオス犬に自分の太ももを差し出し、太ももをメス犬だと思い込んだオス犬が激しく腰を打ちつけてくる様子を見てニヤリと笑っているおじさんを目撃したことがある僕は「あいつだ」という確信を持っていた。


真実をこの目で確かめたいという気持ちで、友人二人と呪いの現場を見に行くことにした。呪いの藁人形の儀式は、もし呪いの現場を目撃されたら、その目撃者を殺さないと自分に呪いが返ってきてしまうという言い伝えがあるので、自分達の身に危険が及ぶ可能性も重々承知だったのだが、中学生という年頃もあって好奇心の方が上回った。もしもの時の護身用としてエアガンを各自携帯し、御神木の裏の茂みに隠れて不審な人物が現れるのを待った。見張りを続けてから1週間が経っても誰も現れないので、やっぱりデマだったのかと思いはじめた日の丑三つ時にボロボロの白装束に身を包み、白のスニーカーで足元をきめた親戚のおじさんが現れた。
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やっぱり自分の親戚だったという恥ずかしさから僕の顔は真っ赤に。おもむろに藁人形を取り出したおじさんに向かって「お前が死ね!」と叫びながら全員でエアガンを発射。「ぎゃぎゃ~!」と情けない声を出しながらその場に尻餅をつく白いおじさん。最初は何が起こったのか分からず怯えた表情をしていたが、徐々にその顔は怒りの表情に変わり、釘を打つトンカチを振り上げてこちらに向かってきた。今度は僕達が「ワー!ワー!」と情けない声を上げて暗闇の中を逃げ回った。神社の入口に停めてあった自転車に乗り、これで逃げ切れると安心した瞬間、後ろから全速力で走ってくるおじさんの姿が見えた。「しまった、おじさんはスニーカーだった。」我が家の借金取りのように家の前で待っているタイプの大人には慣れていたが、追いかけてくるタイプの大人には慣れていなかったので異常な恐怖を感じた。とはいってもやっぱり自転車の速度には勝てない。おじさんの姿は徐々に見えなくなり、僕達は何とか自分達の家の近くまで逃げ切ることができた。


恐怖から逃げ切れた開放感と、今まで経験したことのない体験ができたことの高揚感で、さっきまでのことを熱っぽく話していたが、友人の「呪いの現場を目撃した僕達はこれからずっとあのおじさんに命を狙われるね」という一言で自分達の未来が終わったことに気づき暗い気持ちになった。落ち込んでいる暇も無く事件が起こきた。友人の一人が逃げている最中に家の鍵を落としてしまった。おじさんが待ち伏せしているかもしれない現場の方向に戻るのは非常に危険だったが、一つしか無い家の鍵を持ち出したことが親にばれたらどっちにしろ殺されると言うので、勇気を出して呪いの現場に戻ることにした。逆三角形の隊形を組み、恐る恐る現場に向かって前進している途中で僕達が目撃した光景は、自動販売機のベンチに座ってバヤリースオレンジを美味しそうに飲んでいる白装束のおじさんの姿だった。「走って…喉が渇いたんだね…」という友達の冷静な一言が夜に響いた。僕達の姿を見つけたおじさんは「さっきはごめんな!ちょっと怒り過ぎた!」と満面の笑顔で謝ってきた。そして謝罪の証としてバヤリースオレンジを奢ってくれた。先ほどの笑顔とは一転して大真面目な顔で「呪いをかけていた相手は不動産屋の次男坊だ」と教えてくれた。おじさんの呪いは不動産屋の次男坊に届くことはなく、呪いの跳ね返りでおじさんが死ぬこともなかった。その年の秋祭りで、呪いをかけていた人とかけられていた人が御神輿を一緒にかついでいる光景は感慨深いものがあった。
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回想が長くなったが、このおじさんのおかげで僕は呪いを恐れず生きることができ、風俗嬢とこっくりさんで遊ぶこともできるのだ。先日おじさんは死んだ。おじさんの分まで僕が長生きしよう。


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# by tsume_kirio | 2014-03-08 02:08 | 人生の終わり | Comments(7)

栗田貫一と松居直美

満員電車の中で痴漢を捕まえた。満員電車ではこれぐらいの密着は仕方ないと思わせる絶妙のレベルで体を密着させ、いやらしい手つきで女性のお尻を触っていた。普通の痴漢とちょっと違っていたのは、ただお尻を触るだけでなく、同時に女性の髪の毛に顔を埋めていたところだ。それを見た時、私はこの痴漢に対して一種のシンパシーを感じた。女性の頭に顔を埋めると、頭皮と汗と使っているシャンプーの匂いがごちゃ混ぜになったその女性にしか出せない独特の匂いがするのだ。私はあの匂いが本当に大好きだ。風俗嬢の頭の匂いしか嗅いだことは無いけども。あの匂いを何かにたとえるとするなら、やよい軒のミックスとじ定食を食べた時の〆として作る雑炊。ご飯の中に卵とじのだし汁の残りと味噌汁と醤油をぶち込んでごちゃ混ぜにして作るお手製の雑炊。あれにたとえることができるだろう。一種のシンパシーを感じると供に、私が嗅ぎたくても嗅げない匂いを嗅いでいるその痴漢を許すわけにはいかなかった。同属嫌悪に近い感情でその痴漢を捕まえて駅の職員に突き出す。「こいつはお尻を触っていただけじゃなくて、髪の毛の匂いも嗅いでいた変態です」と付け加えておいた。被害者の女性から何かお礼をさせて欲しいと言われたが「そんなつもりではなかったので…」と大人の対応をしていたのだが、しつこく聞かれたので「ポータプルブルーレイプレイヤー」と思わず答えてしまった。痴漢も私もろくなもんではない。
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痴漢の風貌はものまね四天王の栗田貫一に良く似ていた。コロッケやグッチ祐三ではなく栗田貫一に似ていた所がリアルな痴漢という感じがして怖かった。ものまね四天王といえば、子供の頃にものまね王座決定戦がある時だけ我が家にTVを観に来る親戚の貧乏なおっさんが居た。一升瓶を片手にうわごとのように「笑いのコロッケ…天才清水…実力は栗田…アホのビジーフォー…」とビジーフォーをとにかく目の敵にしていた。ただのアル中かと思いきや「松居直美ちゃんはいい女…歌も上手いし…喋りも達者…顔がそこそこ美人というのもすごく良い…美人は飽きるけど直美ちゃんの顔は飽きない…」と女性に対する正しい審美眼を持っていた。その言葉に影響されたのかは分からないが、松居直美で抜きまくっていた時期があった。高校受験の2日前の日に松居直美で抜いたことはハッキリと覚えている。受験前日に誰で抜いたのかを覚えていないのに2日前の松居直美を覚えているということからも松居直美の凄さが証明されている。
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そのおっさんから他に教わったことといえば、障害者が優先的に利用できる多目的トイレの利用方法で「このトイレは障害者の人しか使えないけど…障害者のモノマネをしてトイレをすれば大丈夫…どうしてもウンコが漏れそうな時はそうやってこのトイレを使うんだよ…これが生きる知恵だよ…」というおっさんの言葉を鵜呑みにした僕は、多目的トイレに「ニンガニンガ…」と奇声を発しながら入ったり、監視カメラで撮影されていることを意識し、トイレ内でも障害者風の変な動きを心がけて用を足していた。INも障害者ならOUTも障害者で無いと意味が無いので、トイレ退出時も奇声を発したり、体中にトイレットペーパーの切れ端を付けて出たりした。そしてトイレからかなり離れた場所で健常者に戻っていた。映画「ユージュアル・サスペクツ」のラストでカイザー・ソゼの引きずっている足が徐々に普通の歩き方に戻っていくシーンとほぼ同じである。けっこう大人になるまでこの言葉を信じていたおかげで大恥をかいた。そのおっさんが最近亡くなった。その一報を受けた時「ちゃんと死ぬべき人が死んだな」と思った。

もうひとつ多目的トイレについてどうでもいい話があって、高校生の時に多目的トイレでよくセックスをしていたという女性が「あの時は周りが見えていなかった」という一言だけで反省を済ませていてすごく可愛かった。女の子は可愛い。



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# by tsume_kirio | 2014-02-23 01:59 | 人生の終わり | Comments(4)

陛下への思い

1週間続けてSuperflyをオカズにして抜いていたら、プライベートで何をやっても最悪という地獄の日々だった。ストレス解消に行ったパチンコでも大負け。帰り道に「全部Superflyのせいだ。俺が今まで見てきた映画で、お前みたいな格好してるヒッピーの登場人物は全部いらんことしいだった。話をややこしくするな。お願いだから口を開くな。たとえ反日思想を持ってる女でもウィノナ・ライダーの顔が俺は好きなんだ」と激昂しながら帰宅。風呂に入ってからもSuperflyへの怒りが抑えられず、Superflyのゴシップでも探して気持ちを落ち着かせようとネット検索をすると、Superflyの身長が153cmというのを知り一気に好きになった。背が小さくて歌が上手い女は大好きだ。
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思えば12月になってからSuperflyでしか抜いていなかったので、どうせならこのまま12月は歌の上手い女だけをオカズに抜き通してみようと思い立ち、自分が好きな女性歌手を思いつくまま書き出してみた。思ったよりも候補者が多かったので、それぞれの代表曲をiTunesで聴き比べて選抜7人を選んだ。最後の7人目を争ったものの惜しくも敗れ去ったのはICEの国岡真由美と橘いずみだった。季節が巡ればまた結果も違ったものになると思う。

カレンダーアプリを使ってオナニーシフトを作ってみた。今回選ばれた7人は、Superfly、LISA(元m-flo)、MISIA、永井真理子、ゆう(元GO!GO!7188)、高橋由美子、ビビアン・スーの7人。各頭文字を取ってカレンダーに記入。下のような予定表となった。偶然にもS、M、Lという服のサイズのアルファベットが揃うこととなった。
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今日はLISAの日。


自分は右翼思想は全く無いのだけど、天皇陛下は大好きなので、23日の天皇誕生日はオナニーを自粛しようと思っている。でも陛下なら、あの優しい顔で「なさればいいじゃないですか」と言ってくれそうな気もする。こればっかりは当日になってみないと分からない。もしくは陛下が産まれた記念日だからこそ、こちらもそれ相応のオカズを準備しないといけないのだとしたら、この日だけは小野真弓で抜かないといけないのかもしれない。でも俺は毎年元旦に小野真弓で抜くという新年行事があるので、どうしたらいいのか本当に分からない。マジで胸が苦しい。どうして日本になんて産まれたんだろう。外人なら陛下のことでこんなに悩まなかったのに。

そんな苦悩を抱えながらもシフトを律儀に守ってオナニーをしていたら、頭がおかしくなりそうだったので久しぶりに風俗に行った。歌姫でばかり抜いていた影響で、風俗嬢を見た瞬間に顔よりも何よりもこの娘は歌が上手いのかどうかが気になってしまい「君は歌は上手いのかい?」と聞いた。「週4でカラオケ行ってるからけっこう上手いよ~」と言う彼女の言葉を信用できず、プレイ前にホテル備え付けのカラオケで歌ってもらったらなかなかに上手いので僕の気分は上々に。最近見た片平なぎさの外人神父との濡れ場動画が面白かったので「俺のことを神父様と呼んでください」とお願いしてプレイを楽しんだ。ちょっとした思いつきで、プレイ後にもう一度同じ曲を歌ってもらった。「Hなことする前より上手くなってる♪Hで歌も上手くなるのかも♪」と彼女は不細工な笑顔でわけの分からないことを言った。その笑顔を見てたら自分の悩みがどうでも良くなったので、後ろから彼女を思い切り抱きしめた。また風俗に救われた。

憑き物が落ちたような気持ちで家に帰った。帰宅後、大きな地震が起きた。さっきまであの素敵な風俗嬢と一緒だったのに、一人になった途端に地震が起きた。どうせならあの娘と一緒に地震を体験したかったのに。俺の人生はやっぱりうまくいかない。もう神も陛下もどうでもいい。俺は天皇誕生日と元旦に小野真弓で抜く。カレンダーの23日に「小」と打ち込もうとしながら、23日に小野真弓で抜いてから元旦にもう一度小野真弓で抜くまでの毎日のオカズがビビアン・スーだということの方が問題な気がして指が止まった。全てがどうでもいい。

片平なぎさはこの動画も好き

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# by tsume_kirio | 2013-12-16 21:56 | 人生の終わり | Comments(0)