<   2013年 04月 ( 4 )   > この月の画像一覧

甘い蜜

小学校低学年の頃の我が家は家計が大変切迫していたので、まだ小さかった僕も内職をして家にお金を入れていた。お弁当によく入っている魚の形をした醤油入れ。あの蓋を締めるのが僕の仕事だった。身体の中に醤油をタップリと蓄えた魚の口に赤い蓋を手でキュッキュッと締めて完成。報酬は1個=0.5円なので2個蓋を締めてようやく1円玉になる。学校の授業で習う前に、僕は内職から少数の概念を教えてもらい、家の借金からマイナスの概念も知った。落書き帳が欲しかった僕は、街頭で右翼が配っていたビラの裏を落書き帳にしようと思い、白い手袋をしてた右翼の手から多めにビラを奪おうとしたらいきなり腹を殴られてボディブローの威力を知った。貧乏からも学ぶことはすごく多いんだよという話を「私って実家が貧乏でね…」と身の上話をしてきた風俗嬢にはよく話している。
f0245642_3395053.jpg


でも上には上が居るもので、そんな僕よりも過酷な経済環境のクラスメイトの男子が居た。大型の台風が来るたびに強風で家が半壊するような掘っ立て小屋のようなボロ家に住んでいて、家に金を置いておくと親に取られるそうで、近所の神社の参道脇に並べられている置石の下に小銭を隠している子だった。親は当たり屋と占有屋をしているというような噂を大人達がよくしていたのを覚えているが真実は分からない。

そんな彼が、昼休みの校庭に1人でぽつんと立ってた僕にいきなり話しかけてきた。彼と僕は身長が同じぐらいだったので、身長順に並ぶ集会の時にちょっと話をすることはあったけど友達というほど頻繁に話すことは無かった。「サルビアの花って吸ったら甘いんやよ!吸ってみてや!」とほっぺたに無数の小さな穴が開いていて、そこから空気が抜けてるような感じの声で僕にサルビアの花を差し出してきた。その行為の裏に「同じ貧乏家庭同士もっと仲良くしよう」という彼の薄汚い魂胆を勘ぐってしまった僕は、その差し出された手を全力で叩き落とした。彼はへらへら笑いながら、地面に落ちたサルビアを拾ってチューチューと吸い始めた。「本当に甘いんよ。幸せな気分になれるんよ。どうでもよくなるんよ。落ちたけど美味しいんよ。」とヒロポン中毒者のように彼は言った。

その言葉を聞いた瞬間に頭に血が上ってしまった僕は、プロレス中継を見て覚えたローキックで彼の太ももの辺りを思いっきり蹴飛ばした。「いじゃい!」と酒焼けしたおっさんのようなかすれた声を出しながら、すぐに彼も同じように僕の足をローキックで蹴り返してきた。まさかサルビア中毒者に蹴り返されるとは夢にも思っていなかったので、その怒りでさっきよりも強く彼の足を蹴る→また蹴り返されるの繰り返しへ。徐々にサルビア中毒者の蹴りを受けないように相手の横に回り込みながらローキックを放つようになった僕。これはいじめでは無くて新しい遊びなんだと都合の良い勘違いをして楽しくなってきているサル中も同じように僕の横に回り込みながらローキック。それを繰り返すうちに、メリーゴーランドのように二人でその場をグルグルと回り出してしまった。

お互いが疲れて動けなくなるまでの約15分程メリーゴーランドは続いた。「目が回った…サルビアの蜜吐きそうや…もう帰るわ。」そう言って彼はメロイックサイン風だが少し違う変な形を指で作って僕に見せつけてきた。そのサインを保ったままバイバイと手を振って、彼はにっこり笑って教室に帰っていった。その時は彼のことを気持ち悪い奴としか思えなかったけど、今になって思えば何から何まで完璧な時間だった。本当に楽しかった。その翌日も彼は僕と遊ぶために昨日と同じ場所で立っていた。でも僕は二度と彼に近づくことはしなかった。彼という存在を受け入れられるほどの度量がその頃の僕には無かったのだ。徐々に集会ですら彼と言葉を交わさなくなった。

それから1ヵ月後ぐらいに、サルビアの蜜を吸い過ぎた彼は校庭でぶっ倒れて救急車で運ばれた。その日の放課後にサルビアの花壇の様子を見に行くと、昨日までサルビアが咲き誇っていた花壇の一画が花びら一つ残さず吸い尽くされているのを見て思わず笑った。うちの小学校は「花いっぱいコンクール」というどれだけ花に囲まれた自然豊かな学校環境を作っているかを競うコンクールでの入賞常連校だったのだけど、彼の蜜吸いによってサルビアの大半が散ってしまったことで、その年の入賞が危うくなり、花が咲いているサルビアの大規模な移殖手術が急遽行われたりして学校はちょっとしたパニック状態になった。その様子を見て彼のことをちょっと誇らしく思った。

大人になった僕が何かの中毒者に対して好意的な気持ちしか持てないのは彼の影響がとてつもなく大きい。何かのことをすごく好きだと素直に言えることほど純粋で素敵なことは無いのだ。それが中毒でもあんまり問題無いのだ。働いているバッティングセンターにたまに来る打席でよだれを垂らして白目を剥いてる脱法ハーブ中毒者にも僕は優しい。優しいぞ。
f0245642_340538.jpg

[PR]
by tsume_kirio | 2013-04-25 03:47 | 友達 | Comments(0)

阿部定

小さい時は子供らしく幽霊を人並に怖がっていたのだけど、大人になってからは、新居に引っ越すたびに、もし新しい部屋に幽霊が居るのなら、その幽霊とスムーズにセックスに雪崩れ込めるように全裸で寝ることを心がけるような霊すらも性の対象にする大人に育ってしまった。もちろんお化け屋敷も何にも怖くはなくて、子供の霊を成仏させるための御札を供える神社に続くという一本道で映画のデスペラードのギターロケットランチャーの発射のポーズを取って遊んでいたら、後ろに立っていたゾンビに「早く行け」と怒り気味のトーンで言われたこともある。
f0245642_15574726.jpg



そんな僕が幽霊よりも怖かったのは阿部定の顔写真を初めて見た時だった。大学時代にオナニーのオカズが何も無くなったので女性犯罪者でもオカズにしてみようかと思った時に、まずは有名な阿部定でと思い顔写真を探した。阿部定の異様なほどに爛々と輝いた眼の輝きと笑った時にむき出しになる前歯がとにかく怖かった。とてもじゃないけどこれはオカズにできんと思って布団に入ってブルブルと震えながら寝た。翌日は朝から日本晴れの良い天気だったので、この朝の爽快感の勢いに任せれば定の恐怖に打ち勝てるかもしれんと思った僕は再度定抜きに挑戦し、あっさりと定で抜き、定を越えた。思っていたよりも気持ちよかったのを覚えている。自分が一つ上のオナニーに行ったのを実感した瞬間だった。オナニーのプロを自称する人は世の中にたくさん居るのだけど、そういう輩は定抜きに挑戦したことがあるのだろうか?ぜひ一度は挑戦して欲しいと切に願う。
f0245642_1558148.jpg



余談として、僕は米を研いでいる時に水でびちょびちょになった米に指を入れて女性に手マンをしているような錯覚に陥る時があるのだけど、阿部定と関係した男性が「定の濡れ方はとんでもなかった」という証言をしていたのを思い出して、少し水を足してよりびちょびちょにした米に指を突っ込んで定のマンコはこれぐらいか…と思う時がある。自炊をしているからこそこんなことに思考を向けることができる。世の中の人はもっと自炊をした方がいいということが今回のブログで一番言いたかったことです。
[PR]
by tsume_kirio | 2013-04-18 16:02 | 阿部定 | Comments(2)

僕らの音楽

車椅子の女性との初体験を済ませる大学二年の夏よりちょっと前の春の出来事。大学一年の時に学校でもバイト先のちゃんぽん屋でも友達が出来ないという危機に陥っていた僕は、学校とバイト以外の自由時間はオナニーとプレイステーションの「蒼天の白き神の座」という登山ゲームに時間を費やしていた。このゲームは本格的な登山シュミレーションゲームであり、説明をするよりも実際にプレイしてもらった方が分かるのだけど、非常にシビアな内容になっており、たとえば高度障害を防ぐために標高2000m付近にしばらく滞在して高度に順応させてから3000m付近まで登頂、再び3000mに高度順応…という手順を踏まないと重度の高度障害になってしまうなど設定がとにかく細かいゲームだった。凍傷や滑落での死亡の危険も常につきまとうし、どれだけ慎重に登山を進めても突然の雪崩で今まで育て上げた精鋭の登山隊員が全滅してしまうというようなゲームだった。僕のそのゲームの楽しみ方は「だ・れ・に・し・よ・う・か・な」のくじ引きで登山隊員の中から生贄を一人決めて、その隊員に人間が持てるはずのない重量のテントや食料を持たせて頂上に向けて一人でアタックをさせ、ノロノロと歩くその隊員の体力が徐々に低下して死んでいく様子を、The Doorsの「The End」が大音量でリピート再生される部屋の中でお菓子を食べながら見ているのが好きだった。あとは登山隊を全員女性だけで編成して、山のふもとには行くのだけれど全く頂上を目指さずにベースキャンプで食料が無くなるまで過ごし、その間に女性隊員全員とセックスをしている妄想をしてオナニーをして過ごした。

そんな悶々とした日々を過ごしていた僕にも友達が出来た。大学二年の体育の授業で一緒になった福岡出身の男。彼の家は地元で昔から力を持っていた豪族の子孫だったそうなのだが、明治時代から急速な没落をして、今は犬のブリーダーを営んでいるとのことだった。同じ嘘つきとしてのシンパシーが僕達を急速に近づけた。そんな彼から学食で面白い話を聞いた。「外人は寝る時にパンツをはかないで寝る習慣があるらしかっちゃん。そいきん寝てる間ずっと亀頭の先が布団で刺激されるっちゃね。だけん外人はチンコが大きくなるっちゃ」彼からその話を聞いた時に僕は思った。「この話は理にかなっている」

その日の夜から早速僕は全裸で寝ることにした。全裸で寝るなんて初めてなので少しドキドキした。寝る前に仮性包茎の自分のチンコの皮をむいて就寝。万に一つの可能性として、寝ている間にウンコを漏らして布団が汚れたら困るのでサランラップを手でくしゃくしゃにして丸めた物をケツに挟んで寝た。タオルを敷いて寝ても僕は寝相が悪いのでタオルの位置がずれるし、ティッシュを丸めた物はちょっとした寝返りでケツから外れてしまうのだ。サランラップは見事に何度も寝返りを打ってもケツから外れないベストの材質だった。しかし、肝心のチンコの皮が、皮を剥いてもすぐに元の皮かむりの状態に戻ってしまうという問題が発生した。

もう少し僕の話を聞いてください。

包茎手術をするための金も無かったし、もし最初からそのつもりならサランラップをケツに挟んだりはしない。まずは皮がむけている習慣付けをしようと思って、自分の部屋に居る間は常に下半身は裸で、片手で皮が剥けた状態をキープするようにした。1時間交代で手を交代すれば良い腕の筋トレにもなると思ったのだ。でもこれだとゲームや漫画などの日常生活がままならない。何より部屋に居る時間よりも学校とバイトの時間の方が長いのだからあまり意味が無いと思った。そこでどこに居ても常に剥けている状態を作ることにした。まずは毛糸でチンコの皮がむけた所で縛った。毛糸なので最後は可愛く蝶々結びで結んだりなんかして遊んだがすぐに解けた。それならばと普通の縫い物に使う糸を使ったが皮膚に食い込む痛さに耐え切れずに断念。園芸用の針金は皮はしっかりと留まったのだけど、ちょっとした反動で皮が傷ついて流血したので断念。チンコに巻いた針金はプロレスで使われる有刺鉄線バットのようで少し綺麗だった。ならばと今度は輪ゴムで留めてみた。なかなか良い感じだったのだが2~3時間後に亀頭がどどめ色に変色したので諦めた。

何かで皮を固定するのは諦めて皮を接着するしかないと思った。皮を剥いた後にその皮の部分にスティックのりを大量に付けて指で押さえたまま乾燥させること2時間程度。晴れてカチンコチンに固定されたズル剥けチンコが出来上がったのであった。これで元に戻ろうとする皮の力をある程度抑えることができた。しかしさすがにスティックのりでは効果が薄く半日もすると皮は元に戻ってしまった。間にボンドでのチャレンジを挟んだ後に僕は覚悟を決めてアロンアルファで皮を固定した。なんという接着能力。ついに僕は完成形のチンコを手に入れた。大学で1時間目から6時間目まで授業を受けた後もズル剥け。体育の授業で激しい運動をした後もズル剥け。バイト上がりもズル剥け。寝る前も朝起きた時も相も変わらずズル剥け。接着剤の影響でちょっとチンコが痒くなってきた時はチンコをお湯に付けて接着剤を取ってリラックスさせてあげる生活が続いた。

1週間後に亀頭に原因不明のブツブツが大量に発生する性病みたいなのになった。病院に行った時に、医者に適当な嘘をついてこのブツブツが一生治らないことになったら嫌だと思って、今まで書いたような過程を正直に話した。その時の医者の眼を僕は忘れることは無いだろう。今まで書いたようなチンコの改造手術をしている時も常に僕の部屋にはThe Doorsの「The End」が流れていた。

今回言いたかったことは僕はThe Doorsがとても好きであり、The Doors好きで知られる村上春樹の新作がそろそろ発売だということです。村上春樹の新作を読んでいる時に、僕のチンコのことが少しでもあなたの頭をよぎりますように。
[PR]
by tsume_kirio | 2013-04-10 19:00 | チンコ | Comments(5)

焼却炉 その4

親父の怒りの全力パンチを顔面に食らって意識を失った僕は暗闇の中で目を覚ました。何か柔らかい物の上に自分が寝ている事は分かったのだけれど、それが何かは分からない。手足を上下左右にある程度動かせる余裕はあるが、立ち上がろうとしたら堅くて冷たい物が額に当たって起き上がることができなかった。徐々に暗闇に目が慣れてくると、頭上の隙間から若干漏れてくる光で外の様子が少しだけ見えた。その光は地域の集会場に立っている街灯の明かりだった。辺りはもう夜になっているようだ。

集会場は誰かが個人的に所有している場所では無く、周辺に住む人が共同で利用する場所で、家庭でいらなくなった物を置いておく物置があり、欲しい物があったら勝手に持ち帰っても良いことになっていた。一時的な駐車場に使用されたり、捨てられたペットもそこに置いてあればみんなで世話をした。そんな便利な集会場の人気コンテンツとして、近所の製材所の大工さんが自作した地面に穴を掘って作った焼却炉があった。地面に縦横2メートル、深さ1メートルぐらいの穴を掘り、そこにコンクリートを流し込んで側面と底を固めて出来上がり。その上に空気口としての小ぶりなかわいい煙突が付いた鉄製の大きな板を蓋として置く。各家庭がゴミを持ち寄って、ある程度の量になったら燃やしたい人が燃やしていた。僕はその焼却炉の中に放り込まれたようだった。

いくら鉄の蓋とはいえ、中学生の僕なら簡単に持ち上げれる重さのはずなのだが、親父が上から何か重しを乗せているようでどれだけ力を入れても動かなかった。ある程度ジタバタした後に身体を反転させてうつぶせになった。小さい頃から寂しくなるとしている、目をつぶってまぶたの上から眼球を指でぎゅっと強く押すと、きらきら光る星模様や幾何学模様が浮かんでくるという遊びをして気を紛らわさそうとしたのだけど、気が動転して自分がゴミを燃やした灰の上に居たのを忘れていて、顔を灰に突っ込んでしまって咳き込んでしまった。もう一度上を向いて蓋の隙間から漏れる光や外の音に耳をすませて居たら、次第に背中があたたかくなってきた。どうやらこの灰は今日燃やされたばかりのようで、まだ少し熱が残っていて、それが終わりかけのホッカイロぐらいの熱で僕を包んでくれていた。その生温かさと燃え残っているゴミの臭さが少しするこの空間を心地良く感じてしまい、一生ここに住めたら素敵かもしれないと思った。自分が家に居ても親父や婆ちゃんにも迷惑をかけるし学校のみんなにもそこまで必要とされていないからちょうどいいかもしれないと考えた。もしかしたら赤ちゃんがお母さんのお腹の中の羊水に包まれている時は、今の焼却炉の中と同じぐらいの心地よさなのかもしれないなとかバカなことも考えた。

そんなことを考えているうちにある程度気持ちが落ち着いて無性にオナニーがしたくなった。女はどうか知らないけども男は一回抜いてしまえばほとんどのことはどうでも良くなる便利な生き物なのだ。僕は就職試験でも、面接前に控え室で待たされている間に、その会社のトイレに行って一発抜いてくることで何回も試験に合格している。一発抜いたことから来る心の落ち着きがあれば何でも冷静に答えれるし、もし監視カメラで撮られてたら自分は終わりだという危機的状況に比べたら面接の場なんて何も怖くないのだ。オナニーは生きていくうえで有益な別の使い方もあるのだ。

そんなわけでオナニーをするために伸ばした手に触れた自分のチンコの温かさは灰の温かさの何倍も温かく感じたし、言葉にできない落ち着きを僕にくれた。やっぱり最後に信じられるのは自分のチンコだけだ。それと同時に今からするオナニーが人生最後のオナニーになるかもしれないという予感も感じた。最初は下半身がゴミで汚れないようにパンツ前面のチンコを出す所からチンコを出してオナニーをしようとしたのだけど、どうせ死ぬなら、息子をこんな所に閉じ込めたから息子は気が狂ってこんな姿で発見されたと親父にダメージを与えたかったのと、単純に温かい灰を地肌でに感じてみたいという興味でパンツも全部脱いだ。温かい灰がケツの割れ目に食い込んでくる。灰に犯された。思ったほどは気持ち良くなくて残念だった。しかし、下半身裸になったことで密閉された空間である程度の解放感を得られたような気分になった僕は安心して最後のオナニーに取り掛かった。

僕はエロ本やエロビデオを見ながら抜くビジュアルオナニー派ではなくて、妄想だけで抜くイメージ派だったので、暗闇の中でも何の問題も無くオナニーに取り掛かれた。しかし、どうしても頭の中に浮かんでくる女のイメージとして堀ちえみしか浮かんでこない。理由はいまだに分からないのだけど、その時はどうしても堀ちえみのことしか浮かんでこなかったのだ。特に堀ちえみ好きでもないし、親父が熱狂的なファンだったとかそんな理由も無いのに掘ちえみが僕の頭を独占した。人間は極限状態に陥ったら自分が潜在的に好きな本当の女性に気づくのかもしれないと僕は思った。自分が一番好きな女は堀ちえみなんだなと悟った僕は大いにシコった。いつもより激しく上下に動かした手がすっぽ抜けて、上の鉄の蓋に何回か手をぶつけたがその鈍痛すら心地よかった。身体が上下細かく動くたびにケツの隙間に灰も徐々に入ってきた。こんなオナニーはもう一生ないだろうという興奮状態で僕は達した。闇の中へ自分の精をしこたま解き放った。身体を左右に動かして右の闇へ左の闇へ精を放った。本当に本当に気持ちよかった。マイベストオナニー。

f0245642_13154685.jpg


人生最後であり人生最高のオナニーを終えたら頭が冷静になり、尻に食い込む灰の感触が気持ち悪くなって結局ズボンを履いてしまった。そうして一息ついた後に美保純の存在を思い出して僕は激しく落胆した。あれだけ何度もお世話になっていたのに、こんな大事な時に美保さんのことを思い出せなかった僕は肝心な時に役に立たない大馬鹿野郎だと自分を責めた。「どうして最後のオカズが堀ちえみなんだ…」と声に出した瞬間に自分の中で緊張の糸が切れ、今まで何とか抑えてきた死や闇への恐怖が爆発した。僕は「僕が悪かったです!許してください!誰か出してください!ごめんなさい!もう悪いことはしません!」と大声で泣き叫んだ。そうしたら親父は割と近くで様子を見ていたらしくてすぐに外に出してくれた。後からびっくりしたのは、親父の話では、僕が意識を取り戻してから外に出してもらうまでの時間は10分ぐらいだったということだ。人間はたったの10分でここまで考える。人間には可能性がある。人間の思考は無限だと僕は信じています。僕はこの経験で今も引きずるぐらいの閉所+暗所恐怖症になったのですが、焼却炉から出たその後の風呂の中で美保純で抜きました。恐怖症が有っても人は生きていける。大人になってから親父にこのことを話したら「もう結婚とかはしなくていいので人様に迷惑をかけずに生きてくれ」と言われた。

目が覚めたら狭い木箱に閉じ込められていた主人公の脱出劇!というような映画を最近何本か観たけど、どの映画もとりあえずオナニーをするという描写が無かったので何だか残念だなぁと思う。オナニー描写がある箱に閉じ込められてます系の映画を知っている人が居たらぜひ教えてください。
[PR]
by tsume_kirio | 2013-04-05 14:37 | 焼却炉 | Comments(2)