カテゴリ:チンコ( 2 )

BABY I LOVE YOU

他人から「悪魔」と呼ばれた経験が覚えているだけでも二回有る。

一回目は祖父が死んだ時。太平洋戦争で中国に出兵した祖父は、その時に中国の自然の素晴らしさに感動して、日本に帰って来てからも「日本の富士山も素晴らしいけど中国の山々の美しさには叶わない」と常に中国を絶賛していた。そして自分の部隊が敵兵を千人倒したことをすごく自慢していた。聞いている方が嫌な顔をすればするほど楽しそうに話していた。祖父はそれ以外の部分は本当に素晴らしい人間だったので心から尊敬していた。そんな祖父も病には勝てず、僕が中学生の時に心臓病で死んだ。お寺の住職が考えた祖父の戒名があまり良い物では無かったので「もう少し良い物を頂けないでしょうか…」と祖母が頼んだのだけど「良い漢字はそれなりのことがないと…」と住職が渋るのに腹を立てた僕は「爺ちゃんの戒名は中国院千人殺人居士にしてください。絶対に喜びます!」と言った。お寺の住職からは一度お払いを受けた方が良いと言われ、同席していた親戚から「悪魔の化身」と呼ばれたけど、きっと祖父は笑ってくれたと勝手に思っている。
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二回目は高校生の時。夏休みを利用して東京から香川に遊びに来た一つ年上の親戚の男の子と応接間で大喧嘩。エスカレートした親戚が木製の打ち出の小槌の置物で僕の後頭部を痛打。頭に来た僕は手元に有ったダルマの置き物で親戚の顔面をフルスイング。僕は頭頂部から流血し、親戚は鼻血を出してぶっ倒れた。自分の勝利を確信した僕は親戚の鼻血を指ですくって、目の入っていない達磨の両目に親戚の血で赤い目を入れてゲラゲラと笑った。後から駆けつけた親父がその様子を見て「お前は悪魔か…」と言った。それからしばらくして見たプロレスのグレート・ムタvs新崎”白使”人生戦で、白使を大流血させたムタが、白使が持ち込んだ卒塔婆に白使の額の血で「死」と血文字を書いたシーンを見て「ムタが俺と同じことをしてくれた!」と感動したのを覚えている。ちなみに喧嘩の原因は、応接間の本棚に有った親父の「ノルウェイの森」の中のエロいシーンのページに軽く折り目を入れて目印を付けている所を親戚に目撃されたことが原因である。村上春樹のせいで人を殺しかけた。
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そんな悪魔は意外と涙もろい。映画を見て号泣することはよく有るし、深夜にアフリカの部族が木の槍を使って集団狩猟をしている動画を見ていると自然と頬を涙が伝う。今までで一番泣いたのは中学校の時にお風呂の湯船の中で初めてオナニーをした時だ。学校の性教育で精子は体外に出た瞬間に死んでしまうようなことを習っていたので、毎日オナニーをしながら「自分は精子を殺しているのだ」という自覚は常に頭の中に有ったが特に気にはしていなかった。お風呂の中でオナニーをしたのはちょっとした好奇心からだった。最初は湯船の中に発射した初めての経験に大興奮したのだが、湯船に浮かんだ白い綿毛のような精子の変わり果てた姿を見て絶句した。それは普段ティッシュで拭いている液体状の精子の死体よりもリアルな死体に見えた。一回の射精で発射される精子の量は数億匹だと学校の授業で教わった。今自分の目の前にはおびただしい数の水死体が浮かんでいると想像した瞬間に風呂場で号泣していた。泣きながら綺麗にお風呂の湯を抜いて部屋に戻った。僕によって大量殺戮が行われたお風呂にこれから家族が入ると思うと申し訳ない気持ちでいっぱいになった。ヒトラーのユダヤ人大量虐殺を責める資格は自分には無いと思った。その夜は布団にくるまって大声で泣いた。朝を迎えても気持ちは最悪なままだった。好きな音楽をどれだけ聴いても気持ちが晴れることは無かった。「音楽は肝心な時に自分を救ってくれない」という中二病的思考をその時に持った。そこまで暗い気持ちになってもオナニーの快感を我慢することができず、その後も毎日抜いていた。快感と情けない気持ちが一緒になったわけが分からない感情に襲われながらオナニーをしていた。時には吐き気を催すことも有ったがそれでも抜いた。漫☆画太郎の漫画でゲロとウンコが一緒に出るオゲブリ状態があるが、僕の場合はゲロと精子が一緒に出るオゲピュッ状態だった。なぜあの頃の僕はそんなにオナニーをしたかったのか今となっては思い出せないし思い出さなくていい。けれどあの時風呂場で流した涙より純粋な涙は一生流せないことは分かっている。

今回のブログを書いている間、ずっと頭の中にくるりの「BABY I LOVE YOU」が流れていた。風俗からの帰り道に一番合う音楽はくるりの「東京」だとか、くるりファンの人に怒られそうなことばかり常に言っているが、これが僕の最大級の賛辞の言葉だと受け取って欲しい。


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by tsume_kirio | 2013-07-02 23:55 | チンコ | Comments(2)

僕らの音楽

車椅子の女性との初体験を済ませる大学二年の夏よりちょっと前の春の出来事。大学一年の時に学校でもバイト先のちゃんぽん屋でも友達が出来ないという危機に陥っていた僕は、学校とバイト以外の自由時間はオナニーとプレイステーションの「蒼天の白き神の座」という登山ゲームに時間を費やしていた。このゲームは本格的な登山シュミレーションゲームであり、説明をするよりも実際にプレイしてもらった方が分かるのだけど、非常にシビアな内容になっており、たとえば高度障害を防ぐために標高2000m付近にしばらく滞在して高度に順応させてから3000m付近まで登頂、再び3000mに高度順応…という手順を踏まないと重度の高度障害になってしまうなど設定がとにかく細かいゲームだった。凍傷や滑落での死亡の危険も常につきまとうし、どれだけ慎重に登山を進めても突然の雪崩で今まで育て上げた精鋭の登山隊員が全滅してしまうというようなゲームだった。僕のそのゲームの楽しみ方は「だ・れ・に・し・よ・う・か・な」のくじ引きで登山隊員の中から生贄を一人決めて、その隊員に人間が持てるはずのない重量のテントや食料を持たせて頂上に向けて一人でアタックをさせ、ノロノロと歩くその隊員の体力が徐々に低下して死んでいく様子を、The Doorsの「The End」が大音量でリピート再生される部屋の中でお菓子を食べながら見ているのが好きだった。あとは登山隊を全員女性だけで編成して、山のふもとには行くのだけれど全く頂上を目指さずにベースキャンプで食料が無くなるまで過ごし、その間に女性隊員全員とセックスをしている妄想をしてオナニーをして過ごした。

そんな悶々とした日々を過ごしていた僕にも友達が出来た。大学二年の体育の授業で一緒になった福岡出身の男。彼の家は地元で昔から力を持っていた豪族の子孫だったそうなのだが、明治時代から急速な没落をして、今は犬のブリーダーを営んでいるとのことだった。同じ嘘つきとしてのシンパシーが僕達を急速に近づけた。そんな彼から学食で面白い話を聞いた。「外人は寝る時にパンツをはかないで寝る習慣があるらしかっちゃん。そいきん寝てる間ずっと亀頭の先が布団で刺激されるっちゃね。だけん外人はチンコが大きくなるっちゃ」彼からその話を聞いた時に僕は思った。「この話は理にかなっている」

その日の夜から早速僕は全裸で寝ることにした。全裸で寝るなんて初めてなので少しドキドキした。寝る前に仮性包茎の自分のチンコの皮をむいて就寝。万に一つの可能性として、寝ている間にウンコを漏らして布団が汚れたら困るのでサランラップを手でくしゃくしゃにして丸めた物をケツに挟んで寝た。タオルを敷いて寝ても僕は寝相が悪いのでタオルの位置がずれるし、ティッシュを丸めた物はちょっとした寝返りでケツから外れてしまうのだ。サランラップは見事に何度も寝返りを打ってもケツから外れないベストの材質だった。しかし、肝心のチンコの皮が、皮を剥いてもすぐに元の皮かむりの状態に戻ってしまうという問題が発生した。

もう少し僕の話を聞いてください。

包茎手術をするための金も無かったし、もし最初からそのつもりならサランラップをケツに挟んだりはしない。まずは皮がむけている習慣付けをしようと思って、自分の部屋に居る間は常に下半身は裸で、片手で皮が剥けた状態をキープするようにした。1時間交代で手を交代すれば良い腕の筋トレにもなると思ったのだ。でもこれだとゲームや漫画などの日常生活がままならない。何より部屋に居る時間よりも学校とバイトの時間の方が長いのだからあまり意味が無いと思った。そこでどこに居ても常に剥けている状態を作ることにした。まずは毛糸でチンコの皮がむけた所で縛った。毛糸なので最後は可愛く蝶々結びで結んだりなんかして遊んだがすぐに解けた。それならばと普通の縫い物に使う糸を使ったが皮膚に食い込む痛さに耐え切れずに断念。園芸用の針金は皮はしっかりと留まったのだけど、ちょっとした反動で皮が傷ついて流血したので断念。チンコに巻いた針金はプロレスで使われる有刺鉄線バットのようで少し綺麗だった。ならばと今度は輪ゴムで留めてみた。なかなか良い感じだったのだが2~3時間後に亀頭がどどめ色に変色したので諦めた。

何かで皮を固定するのは諦めて皮を接着するしかないと思った。皮を剥いた後にその皮の部分にスティックのりを大量に付けて指で押さえたまま乾燥させること2時間程度。晴れてカチンコチンに固定されたズル剥けチンコが出来上がったのであった。これで元に戻ろうとする皮の力をある程度抑えることができた。しかしさすがにスティックのりでは効果が薄く半日もすると皮は元に戻ってしまった。間にボンドでのチャレンジを挟んだ後に僕は覚悟を決めてアロンアルファで皮を固定した。なんという接着能力。ついに僕は完成形のチンコを手に入れた。大学で1時間目から6時間目まで授業を受けた後もズル剥け。体育の授業で激しい運動をした後もズル剥け。バイト上がりもズル剥け。寝る前も朝起きた時も相も変わらずズル剥け。接着剤の影響でちょっとチンコが痒くなってきた時はチンコをお湯に付けて接着剤を取ってリラックスさせてあげる生活が続いた。

1週間後に亀頭に原因不明のブツブツが大量に発生する性病みたいなのになった。病院に行った時に、医者に適当な嘘をついてこのブツブツが一生治らないことになったら嫌だと思って、今まで書いたような過程を正直に話した。その時の医者の眼を僕は忘れることは無いだろう。今まで書いたようなチンコの改造手術をしている時も常に僕の部屋にはThe Doorsの「The End」が流れていた。

今回言いたかったことは僕はThe Doorsがとても好きであり、The Doors好きで知られる村上春樹の新作がそろそろ発売だということです。村上春樹の新作を読んでいる時に、僕のチンコのことが少しでもあなたの頭をよぎりますように。
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by tsume_kirio | 2013-04-10 19:00 | チンコ | Comments(5)