2016年 04月 25日 ( 1 )   

さよなら味覚   

突然でなんだが、ストレスで味覚を失ってしまった。本当の理由がストレスかどうかは分からないが、なんでもかんでもストレスのせいにしておくのが、この世の中の平和を保つ手段のような気がしているので、そうさせていただく。

そんな感じで味覚をやられて落ち込んでいる私に、一時の安らぎをくれたのは隣に住んでいる大家のババアだった。このブログでもよく書いているが、私は大家に大変気に入られている。気に入られているというより惚れられている。私の顔を見ただけで大家のほっぺがリンゴのように真っ赤に染まるのだから、その惚れ具合たるや恐ろしいものがある。昔懐かしい恋愛ゲーム「ときめきメモリアル」で主人公に完全に惚れている状態の女性キャラのほっぺのようだ。ちなみに、大家はフルメイクの時は元m-floのLISAによく似た西海岸風のセクシーババアなのだが、ノーメイクだと日本プロボクシング協会の大橋秀行会長にそっくりである。そういう所はすごく可愛いと思う。
 
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そんな大家から「貴方のお部屋、この冬は過ごしやすかった?」と聞かれたので「ちょっと床が冷たくて大変でした」と正直に答えたら「貴方の部屋を床暖房にしてあげたい」というありがたい言葉を頂いた。「そんな特別扱いをしてもらったら他の住人の方に悪い」と丁重にお断りしたところ「それならこのアパートの全部の部屋を床暖房にするから」と豪気なことを言ってくれた。さすが大橋会長。さて、床暖房とは少し違う話になるが、ホットカーペットの上でオナニーをする時、オナニー開始と同時に電源を入れておくと、オナニーの盛り上がりに合わせ、徐々に床が暖まってくるので、まるで自分のオナニーが凍てつく大地に春のぬくもりを運んで来たかのような奇跡を感じれてとても良い。さらに、座禅を組んで行えば、悟りを開いたブッダになったかのような神々しい気持ちになれて、なおオススメである。



ブッダのつもりでオナニーを続けていたら、神の逆鱗に触れたらしく、味覚を完全に失ってしまった。ここ最近、食事を口に入れてから、実際に味がするまでに数分かかるという状態が続いていたのだが、ついに何を食べても全く味がしなくなった。医者が言うには、ストレスやら脳の病気の可能性やらが原因として考えられるそうだ。医者から味覚障害を宣告された時は、味覚を失った代わりに超能力でも手に入れてはいないかと思い、映画「スキャナーズ」のように頭を大爆発させてやろうと、テイ・トウワ似の医者に向かって悪しき念を送り続けていたら「そんなに悲しまなくて大丈夫、必ず治りますよ」と心配される始末だった。自分を殺そうとしていた相手に優しい言葉をかけてくれてありがたい。帰宅してからは、味覚を失った代わりに性感帯が敏感になっていないかを確認する為にオナニーをした。いつも通りのオナニーであることを確かに確認した。私は「確認」の為にオナニーをします。
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味覚を失ったことで多少は苦労するかと思ったが、今のところそれほど辛くはない。よくよく考えてみたら「食」に対してそれほどこだわりがない人生を送ってきた私にとって、味覚は特に必要ない物なのかもしれない。飲食店にて、ソコソコのお金を払うぐらいで、見ず知らずの自分に対して注文通りの料理を出してくれるだけでありがたいことだと感謝している。食べ物が出てくるだけまだマシだと思えば何でも美味しい。ただ、この前に中華料理屋にて、炒飯を頼んだのに焼きそばが運ばれて来た時、店内がお客でごった返していたので、作り直させるのも悪いなと思い、黙って焼きそばを食べていたら、間違いに気づいた中国人店員に「炒飯と焼きそばは全然違うのに、あなたはなぜ食べたのですか?」と詰問された。世界は一つになれない。



味覚を無くして得をしていることもある。触覚と嗅覚は残っている為、肌触りや匂いが苦手な食べ物はさすがに無理なのだが、味が苦手だった物は何でも食べれるようになった。豆類にビールに紅茶に生魚・・・今まで食べれなかった物をモリモリ食べれることが楽しくて、味覚障害になってからの方が食欲旺盛になった。おかげさまで「味覚障害なのに体重がさらに増加してデブ」という有様である。ただ、回転寿司に行った時は、全く味がしない寿司達がひたすら自分に向かって迫って来る光景が少し怖かった。
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味覚を失ったことを内緒にして誰かとご飯を食べるのも楽しい。食事で一番大事な「味」が欠けているのを隠して、食事の席を楽しい場として成り立たせることは、プロレスラーが試合を成り立たせる為に奮闘するのに似ている。私は大好きなプロレスラーにはなれなかったが、会食という場所で私なりのプロレスをしているのだ。それは本当に幸せなことだ。あと、味がしようがしまいが、自分が好きな人と食べる飯は楽しいし、自分が好きなお店で食べる飯は楽しい。そのことを再確認できたのも良かった。



実は最近給料が上がったので、仕事上がりに久しぶりに風俗に行くことにした。受付にて、スマートフォンでガーネットクロウのボーカルの写真を見せ「この子に似た女の子居ますか?」といつも通りの質問をしたらば「できるだけ近い女の子を派遣します」と約束してくれたのだが、ホテルに訪ねて来たのは「女姿三四郎」と謳われたソウルオリンピック柔道銅メダリスト山口香似の風俗嬢であった。
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風俗では、最初にイソジンでお互いにうがいをして口を消毒をする。その時に口の中に広がるイソジンの風味で、風俗に来たことを改めて実感するのだが、味覚を失った今の私には、そのイソジンの味を感じることができない。それはとても悲しいことだった。風俗では、Hなサービスを受けるよりも、かくれんぼやプロレスごっこなどの別のことをして遊ぶ方が好きなのだが、今回に限っては、味覚を失った代わりに、私の身体に新たな性感帯が目覚めているかもしれないので、女姿三四郎に丁寧な全身リップをお願いして細部までくまなくチェックをしたのだが、新しい快感はどこにも目覚めていなかった。無念だ。



プレイ時間も少なくなり他愛もない世間話をしている時に、自分が味覚障害であることを正直に話した。そして恥を忍んで「遊びじゃない本気のキスをしてください、もしかしたらそれで味覚障害が治るかもしれない」と頼み込んだ。彼女は困惑した表情を見せたが「俺は本気のキスにオプションサービス代を払える」という私の熱意に負けて、先ほどとは比べ物にならない熱い熱いキスをしてくれた。彼女の本気をしっかりと受け止めた私は、颯爽とベッドから降り立ち、ラブホテル備え付けの冷蔵庫で販売しているジュースを飲み干してから「治った!」と満面の笑顔で彼女に言った。彼女は引きつった笑顔で「良かったね~」とパチパチと拍手をしてくれた。もちろん味覚障害は治っていない。でもそんなことはたいした問題じゃないのだ。
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味覚を失った私はこうやって生きていきます。



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by tsume_kirio | 2016-04-25 23:16 | 人生の終わり | Comments(9)