2015年 07月 05日 ( 1 )

他人の為に

今年も無事に36歳の誕生日を迎えることができた。36歳という歳は、祖父が心臓病の大手術をした歳であり、当時森林組合に勤めていた父が、松くい虫除去剤の空中散布作業で、予定と全然違う森林地域に農薬を大量散布した後、得意顔で地上に戻って来るという「森間違い」をした歳である。うちの家系では間違いなく何かが起きる歳なので気をつけたい。
f0245642_14513990.jpg


色々と誕生日プレゼントを頂いたが、その中でも同僚社員にもらった盾が特に嬉しかった。古代ギリシャの戦士達が使っていたような丸型の黒い盾。重さも硬さも普通の盾と遜色の無い出来栄えで素晴らしい。家の中で盾を構えてファイティングポーズを取ってしばらく遊ぶ。あまりに気に入ってしまったので、そのうち枕元に盾を置いて寝るようになった。朝の起き抜けで仕事に行きたくない時、盾を手に取ると戦士としての気持ちが自分を奮い立たせてくれる。私は戦士だ。今日も働くぞ。
f0245642_1452043.jpg


だが戦士にも自慰は必要だ。私は盾を持ったまま自慰をすることにした。片手に盾を持っているだけなのにいつもの自慰とは何かが違う。自慰をしながら私は夢想する。私が古代ギリシャの戦士だったらば、出陣前に将軍が演説をしている最中、盾で陰部を隠し盾の裏で自慰をしていただろう。そうでもしないとこれから死地へと向かう恐怖に負けてしまう。兵を鼓舞させようと必死で演説している将軍への忠誠心、自慰に励む弱い自分を恥じる羞恥心、国と家族を守るために死を恐れずに戦おうという愛国心、色々な感情がごった煮になった私は自慰をしながら自然と泣いていた。私と同じような気持ちで盾の裏で自慰をしながら涙をこぼしていた兵士が古代ギリシャには確かに居たことを確信した。幾千年の時を経て、彼らの気持ちは自慰行為によって私の心の中に入り込んできた。意志は受け継がれた。むせび泣きながらも自慰の頂点に達した私は「うわぁぁ!」と大声で雄たけびを上げながら盾を放り投げた。そしてその手で力強くティッシュを掴み取った。これが「戦士の自慰」というものなんだろう。
f0245642_14522316.jpg


私は自慰の最中によく泣く。しかし、これまでは自分への情けなさが涙を流す主な原因だったのだが、今回のように他人の悲しみとリンクして泣いたのは初めての経験だった。これからは自分の為だけに自慰をするのではなく、歴史に埋もれてしまっている名も無き男達の気持ちとリンクしながら自慰をするのも悪くない。明日はナチス式の敬礼をしながら、本当は違うと分かっていてもヒトラーの命令に従わなければいけなかったナチス青年将校が休日に自慰をしている時の気持ちとリンクして自慰をしようと思う。
f0245642_14523918.jpg


36歳の1年間はこういう風に生きていきます。



[PR]
by tsume_kirio | 2015-07-05 14:55 | 人生の終わり | Comments(3)