2014年 09月 26日 ( 1 )   

アルバチャコフと呼びたかった   

以前働いていた職場で女性バイトがバックレた時のお話。

彼女は一流声優を目指し奈良県から上京した19歳の女の子。新宿の声優養成所に通いながら、空いた時間は全てアルバイトに充てているという頑張り屋さん。正直顔立ちはそんなに良くないが、夢に向かって頑張るその姿勢を気に入った僕は優しく仕事を教えていた。そのせいか彼女も僕に心を開いてくれ、仕事の合間の雑談も弾むようになった。そんなある日「声優業界を生き抜いていく上での大事なことは何か?」という話になった。彼女は「やっぱり色仕掛けだと思います。私も養成所つながりで声優業界の偉い人と食事に行く機会があるんですが、その時はパンツが見えるか見えないかぐらいのホットパンツを履いて行きます。そして必ず偉い人の隣にピッタリと寄り添います。手が私の太ももに届く距離で」と答えた。
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自分の夢の実現の為には色仕掛けもいとわないようなハートの強い女性は大好きなのだが、それならそれで、もっと綺麗になる努力をしたらどうなんだい。元プロボクシング世界チャンピオンの勇利アルバチャコフみたいな顔の女の太ももは誰も触りたくないと思うんだけどな。君はフロアを巡回する時に、無駄にケツを左右に振りながら、鳥が羽ばたくように両手をパタパタさせて歩いているんだけど、もしかして君は自分をペガサスか何かだとでも思っているのかな?仮に君がもしペガサスだとしたら、オスでもメスでもなくてブスのペガサスだからね。だから空を飛べないんだと思うよ。あえて言うけど、僕は君より可愛い犬をたくさんたくさん知っているんだ。たとえば映画の「101匹わんちゃん」に出てくる101匹の犬は全部君より明らかに可愛いよね。君102位だよね。どうしてだろうね?俺に教えてくれよ。勇利アルバチャコフよ。と心の中で叫んだ。
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中学の時の理科の授業で「月にはクレーターと呼ばれる地形が有り、その形が似ていることからニキビ痕のこともクレーターと呼ぶ」ということを学んだ後、クラスのヤンキーがニキビ痕がひどかった僕を床に寝させ、僕の顔に両足を乗せて「月面着陸!」と言った。当時は辛かったが、今にして思えばセンスのあるいじめだなと少し感心してしまう。オール巨人ぐらいのセンスはあるだろう。

高校の時の生物の授業で「人間の顔には無数のカオダニが居る」ということを学んだ後、クラスでもかなり可愛い才女に呼び出され「あなたがブサイクなのはきっとカオダニがいっぱい居るからだよ。私が退治してあげるね」と顔を何回もビンタされた。当時は辛かったが、今にして思えば生涯で一番興奮するシュチエーションだった。あの興奮をもう一度と思い、SM風俗の女王様に事細かに説明をしてその再現を願ったのだが「辛かったのね・・・」と女王様に抱き締められた。それが一番辛かった。

高校生の時はニキビが幾分マシにはなっていたが、鼻の周りだけは赤いままだった。顔の中心部分にある鼻は真っ赤なのに、その周りは色白の肌だったので、色の配置が日本の国旗に似ているということで「ジャパン」というハイセンスなあだ名をクラスの女子から付けられていた。いじめられながら国を背負うことになった。僕より嘘つきの友達が「深くゆっくり深呼吸をすると鼻の赤いのが消えていくよ」と教えてくれたので、毎日試していたら「ふ~ふ~ふ~」という僕の呼吸音を聞いていた女子から「サイボーグジャパン」と呼ばれるようになった。いじめられながらにして機械の体を手に入れた。
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こうやって思い返してみると、理科の授業の後にこれだけいじめられていたのは日本でも僕だけでは無いだろうか。今日から理科を恨もう。

いじめられても僕はずっと満面の笑みで笑うようにしてきた。それがブサイクなりの戦い方だった。毎日無理にでも笑っていたら自然といじめは少なくなっていった。そうやっていつも笑っていたら「君のしわだらけになった笑顔って、カナブンとかの虫の裏側に似てるね」と言われた。千里の道も一歩から。
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三十歳を過ぎて、ようやく自然に笑うことができるようになった気がする。男の俺はこういう戦い方しかできなかったけど、女性は違う。女性は化粧とか自分の努力でどれだけでも綺麗になれる、そういう戦い方は絶対にしないといけないのだ。どうせ体を売るのならもう少し綺麗になってからの方が効果的なのだから。ボランティア活動と一緒で枕営業も効率重視でやるべきだということを彼女に教えないといけない。その第一歩として次にシフトがかぶった時は彼女のことをアルバチャコフと呼ぼうと決めていたのに、彼女は飛んでしまった。ブスは空を飛べないが仕事は飛べる。


近々、宗教をしている可愛い女性を紹介してもらうことになっている。僕が過去に付き合った女性は「敷居を踏んではいけない」「朝は必ず5時に起きて祈ること」という2つが主な教えであるサブカル宗教をしていたのだが、今度の女性は日本でも最大手の宗教をしているらしい。楽しみだ。中小企業のような宗教ともう一度向き合うよりも、大企業とやり合う方が何倍も面白い。就活生に負けないぐらいに僕は燃えている。僕はまだ飛べる。


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by tsume_kirio | 2014-09-26 06:45 | 人生の終わり | Comments(4)