2014年 05月 22日 ( 1 )

最近仲良くしている女子大生が居る。僕と彼女の距離が縮まったきっかけはあまり美味しくないうどん屋での会話だったと勝手に推測している。カウンター席に横並びで座った時、自分の目の前にあるぶっかけうどんに一度目を落としてから「彼氏とどんなHしてるの?」と聞いた。彼女は一瞬言葉に詰まったが、一呼吸置いてから彼氏との性生活を詳細に答えてくれた。なんてグッドコミュニケーション。ひとつ間違えればセクハラというかセクハラそのものなんだけど、それをきっかけに彼女とは一緒に映画を見に行く仲になった。東京駅が100周年ぐらいなのを記念して作った「すべては君に逢えたから」を観賞。まず自分では足を運ばないであろう種類の映画だったのも新鮮だったし、エンディングでゆずの歌が大音量で流れるのを聴きながら「これが映画だ」と心から思った。映画のエンディング曲は全てゆずにすればいい。余計なかっこ良さを考えて的外れのエンディング曲を流してしまうよりもずっと良いだろう。一番の収穫は生まれて初めて玉木宏の演技を見て「すごく良い声してるな」と知ったことだ。うどん屋でのセクハラからはじまった縁が「玉木宏は実は良い声をしている」という発見まで繋がる。なんて素晴らしい世界だろう。毎日仕事終わりに「ホーボー・ウィズ・ショットガン」のDVDを観てから寝ていた自分にサヨナラだ。
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上のうどん屋での一件のように、僕はセクハラは素面でするようにしている。女性を嫌な気持ちにするかもしれない危険な言葉を使う時は、せめて何も言い訳にできない状態で相手に伝えるのが僕なりの武士道だと勝手に思っている。本当の武士ならまず女性を大切にするのだろうけども。まぁとにかく本当にお酒を愛しているのならお酒を何かをする時の力にしたり、失敗した時の言い訳にはしない方が良い。僕はシーチキンを心から愛しているので「昨日はシーチキンを食べた勢いで失礼なことを言ってすいませんでした」なんて言葉は一生言いたくない。シーチキンには何の罪は無くただ美味しいだけ、悪いのは僕自身なのだから。シーチキンとドデカミンとは良い距離感でこれからも付き合っていく。偉そうに書いているが、僕の女性とのコミュニケーションは「相手の気持ちを全く考えない」という一点だけで成り立っており、相手が受け止めてくれるかどうかという単純明快なものである。前述の女子大生をはじめ、よく一緒に飯を食う奥田民生似の女友達、こんな僕と仲良くしてくれている女性達には感謝の言葉しかないが、女子大生は車に二回跳ねられた上に心理テストでサイコパスの診断を受けているし、民生似の女は前科持ちの介護士なのでどっちもどっちだ。
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お酒と言えば、僕はお酒を飲み過ぎてトラブルを起こすことは少ない方だ。飲酒運転で弘法大師空海が作ったほこらをぶっ壊した祖父や、飲酒運転で当て逃げ事故を起こしてパクられた親父に囲まれて育ったので、自然と「酒」という物への自制心が育まれたのだと思う。唯一酒で失敗したと記憶しているのは大学時代のことだ。うちの大学では毎年六月ぐらいに、グラウンドの真ん中にキャンプファイヤーのように火を燃やし、その周りで学年、教授関係なく輪になって酒を飲む「ファイヤーカーニバル」という大学公認の飲み会が開催されていた。全ての酒、食事代は学校が出してくれる夢のようなイベントなので毎年参加者が多かった。初体験が出会い系で知り合った車椅子の女というような大学生活を送っていた僕はそういう趣向のイベントは敬遠していたのだが、日頃お世話になっていたゼミの先輩に誘われ、仕方なく一回だけ参加した。
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ジョージ高野似の先輩は「燃え盛る炎を見ているとさ、自然と心が熱くなってお酒がいつもより美味しくなるんだ」と言った。火を見るとそういう気持ちになる人が多いのは理解できるが、中学校の時の臨海学校のキャンプファイヤーにて急遽開催されたのど自慢大会でトップバッターに指名され、何を歌ったらいいのか分からない手探りの状況でWANDSの「時の扉」を熱唱し「キャンプに合った曲を歌いなさい」とみんなの前で怒られた苦い記憶がどうしても蘇ってしまい、僕の心は閉ざされていた。会話が続かないことに困った先輩は「お互いの初体験の話をしよう」と酒の場にお決まりのH話を放り込んできた。一刻も早くこの男を黙らせたいと思った僕は、車椅子の女性との初体験を赤裸々に話した。教育実習に行った学校で生徒達から20回も胴上げされるような人間がデキた先輩はしばらく黙った後に「飲めば忘れれるさ」と酒を勧めてきた。「どんなに飲んでも車椅子は車椅子なのだから忘れることはできない」と言い返したいのを我慢してただ大量に酒をあおり記憶を失った。次に目を覚ました時は警察だった。先輩と警察の話では、泥酔した僕は演劇部の部室に行き、無理やりウエディングドレスを借り、バス停にドレスを着せバス停と熱いキスを交わす結婚式を挙げ、「バス亭とセックスする」とテコの原理でバス亭を倒そうとしていたところを警察に保護されたそうだ。被害者は無理やり既婚にされたバス亭のみであるし、特に破損した場所も無かったので厳重注意で解放された。どうせなら初夜まで経験したかった。
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翌日、その件について大学の就職指導課から呼び出しがあった。就職指導課の面々とは、学長室の真向かいにあるトイレの個室からトイレットペーパーを引っ張り、学長室の扉まで届くのかどうかという実験をした時に、学長室まで届いたトイレットペーパーを笑顔で巻き取りながら帰っていた所を捕まえられた件で面識があった。「就職のことでしか生徒を怒ることが無い私達がこんなことで生徒を怒るなんて…」と絶句させて以来の再会となった。「以前のトイレットペーパーの件といい、こんなことばかりしていたら就職できないぞ」という内容のお説教だった。散々叱られた後に「たぶん大丈夫です」とシンプルに答えてその場を後にした。もうこいつらと会うこともないだろうと思っていたのだが、内定をもらった帽子専門店の入社前日に「いくら帽子専門店といっても、6階建ての自社ビルを持ち、その全フロアで帽子だけしか売っていないのは気が狂っている。怖い」と思い、入社を断ったことでもう一度会う羽目になるのだから人生は面白いなと思う。

僕は真剣に痩せようと思う。


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by tsume_kirio | 2014-05-22 09:14 | 人生の終わり | Comments(14)