雪女と僕   

私は雪女をオカズにしてオナニーをするのが好きだ。好きなものは仕方ない。三十歳を過ぎた最近は、オカズにする回数は減ったものの、それでも年に四回ぐらいは雪女をオカズにしている気がする。しかも、季節の変わり目になると無性に雪女で抜きたくなるのだ。雪女で抜くたびに、季節が変わり始めていることを私は知る。


 私が三歳の時に母は家を出ていった。母の痕跡を残しておくのが嫌だった父が、母の写真を一枚残らず捨てた為、私は母の顔を知らずに育った。顔が分からない人に対してはあまり関心が沸かなかった。祖母は、母がいないことで私が悲しまないように、本当に私に良くしてくれた。そのおかげで母が居ないことをそこまで悲しいと思わずに私は育ったのだが、やはりどこかで母への憧れは捨てきれず、母性を追い求める余り、祖母に頼み込んで祖母のしなびた乳首にむしゃぶりつかせてもらっていた時期があった。


 そんな時、親戚からもらった昔話の本で「雪女」を読んだ。普通の子供からすれば、読後には雪女の怖さが印象に残る怪談話なのだが、雪女との約束を破ってしまった男を殺せなかった雪女、自分と男の間にできた子供達を思うと殺せなかった雪女の我が子を思う気持ちに私は涙した。雪女ですら子供を大事にしたのに、人間である私の母親は私を捨てたきり連絡もしてこない。そんな辛い現実を実感して涙した。それ以来、雪女は私にとって理想の母親像になった。
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雪女への強い憧れを抱いたまま過ごしていた小学生高学年。私は、応接間に置かれている木製の揺り椅子で昼寝をしていた。椅子の背もたれの部分とお尻を置いて座る部分の間にぽっかりと空いている空間。おもむろにそこに手を入れた瞬間、私の手を氷のように冷たい手がギュッと握った。一瞬触れたという感じではなく、そのまま連れ去ってやろうという明確な意思を感じさせる強い握り方だった。私はその手を振りほどき、大声を出しながら椅子から転げ落ちた。落ち着いて周りを見渡したが、応接間の中には私しか居ないことを確認して、背中に悪寒が走った。しかし、程なくして、もしかしたら雪女が私を迎えに来てくれたのではないかということに気付いた。雪女のことを母親のように慕っている私を見た雪女が迎えに来てくれたのだ。恐怖で雪女の手を振りほどいてしまい、千載一遇のチャンスを逃してしまった自分の愚行を恥じた。


 先ほどのような恐怖心が一切無くなった私は、再び出てきてくれるように雪女に呼びかけたが出てくるはずもなかった。母親に捨てられただけでなく雪女にまで捨てられたことで私は自暴自棄になった。揺り椅子を思いっきり蹴飛ばし、先ほど冷たい手の感触を感じた椅子の背もたれと座る部分の間に空いている空間に自分のチンコを差し込んだ。小さな子供に考えることのできる最大の侮辱を雪女にしようとしたのだ。その空間にチンコを差し込んだ瞬間、チンコの先に衝撃が走った。「触れる」という柔らかな感触では無く「噛む」という明確な攻撃だった。そして私はその場で意識を失った。その後、揺り椅子の横で全裸のまま気を失っている私を祖父母が見つけてくれた。何があったか正直に話すと、病院より先に私を神社に連れて行き、神主からお払いを受けさせた。お払いの内容はあまり覚えていないが、祖母が神主に二万円を払っていた光景だけはよく覚えている。


 あの冷たい感触が雪女かどうかは分からないが、人ではない物に触れられ、チンコまで噛まれたことは確かである。罰当たりなことをしたので何か祟りをもらったんじゃないかと心配もしたが、それから後も特に何も起きなかった。もしかしたら、私のチンコが全然大きくならなかったのが祟りなのかもしれない。ちなみに祖母の話では、その揺り椅子は私の曾祖母が大事にしていたもので「もしかしたらひいおばあちゃんが会いに来たのかもしれないねぇ」と言っていた。もしそうだとしたら、私は、せっかく会いに来てくれたひいおばあちゃんにチンコを見せ付けるという親不孝を働いたことになるが、ひいおばあちゃんもひ孫のチンコを噛むという奇行で返してきたので痛み分けということにしておこう。
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子供から大人になるにつれ、生きている女性が私の相手をしてくれなくなったので、雪女に限らず幽霊とセックスしたいと思うようになった。私は本気だった。TVで怖い心霊番組を見る時は部屋を真っ暗にして視聴した。思いつく限りの霊への悪口をつぶやき、怒った霊が出てきたらセックスしようと全裸で待ち構えていた。エチケットとして枕元にはコンドームも一応置いていた。TVでは埒が明かないので、近くにある心霊スポットとして有名な幽霊トンネルに赴き、トンネルの中に向かって霊への悪口を叫んだ。正直な気持ちを伝えた方が良いのかと思って「僕とセックスしてください!」と叫ぼうとしたが、急に照れ臭くなって顔を赤らめて止めた。人様に迷惑をかける人生を歩んできたつもりはないが、人ではないものには多大なる迷惑をかける人生を歩んできたかもしれない。


 この前の休日に久々に幽霊とのセックスに挑戦した。全裸で布団に横たわり、チンコをしごきながら死んだ人の悪口を言って幽霊をおびき寄せようとした。よく知らない幽霊の悪口を言うよりも、歴史的に有名な人の悪口を言った方が可能性が高いと思い、福田和子、阿部定、淀殿、西太后等の悪口を言い続けたがいっこうに霊は現れない。お次は連合赤軍の女だと重信房子の悪口を言い続けたがダメだった。後から調べたら重信房子は存命で、死んでいたのは永田洋子の方だった。ただ生きている人の悪口を言っただけだった。
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私の部屋には長年使っている緑色のソファーがある。ソファーの下は私が買い漁り過ぎた写真集置き場になっており、その写真集の厚さでソファーが若干浮き上がっているという見た目だけは心霊的なソファーになっている。揺り椅子のことを思い出した私は、ソファーの下の写真集を全部取り出し、ソファーの下にそっとチンコを入れてみた。もちろん何も起きなかった。そして取り出した写真集を50音順に分けて入れ直した。もちろん全裸のまま。

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by tsume_kirio | 2013-11-09 00:08 | 幽霊 | Comments(5)

Commented by mataro at 2013-11-09 23:27 x
文章が面白くて、毎回とても引き込まれてしまいます。数々のエピソードが衝撃的で読みごたえがありますね。これからも楽しみにしてます。
Commented by りり。 at 2013-12-05 01:08 x
今年も残りわずか
タイトル成就しますように
Commented by tsume_kirio at 2013-12-09 04:21
mataroさん

このブログは生き別れだった母親に全て読まれているのですが、それを感じさせないようには書いていきたいと思います。

りり。さん
今年も終わろうとしています。ブログタイトルの変更の危機に面していますが奇跡を信じたいと思っています。
Commented by 雪夫 at 2015-03-17 06:11 x
チンコワロタ

雪女犯そうってなかなかのビーストだよねw

いや、まあ多分金縛りで雪女の幻覚見たことある男なら誰しも考えるかもしれないけどね
Commented by tsume_kirio at 2015-03-22 15:29
雪夫さん

ビーストといえばトランスフォーマービーストウォーズしか浮かびません。辛い時はあの歌を歌います。いつかあの歌を歌いながら雪女を犯せるように頑張ります。

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