初体験 その2   

初体験の話の続き

大学の最初の一年間は友達が全くできなかったが、初めての一人暮らしの解放感で寂しさは全く感じなかった。入学時に配られた新入生全員の自己紹介と顔写真が載っている冊子を使い、4月5月で女子全員をオカズにした。教室に居る女全部が自分がオカズにした女なのが面白くて授業には真面目に出た。自由な生活が本当に楽しかった。

しかし童貞のまま二十歳になった時、今年中に初体験をしないと人生が終わるんじゃないかという脅迫観念に急に襲われた。早く彼女を作ろうと思ったのだけど、大学には友達は少ないし、加えて友達全員に自分が浪人していることを恥ずかしさから隠していたので協力を得ることはできない。どこから僕の一浪情報が漏れるか分からないからだ。かといってナンパをできるような勇気もない小心者の僕には出会い系しかなかった。

携帯の出会い系サイトの掲示板に「僕の童貞を誰か奪ってください」と直球で投稿。何人かの女性から返事は来たのだけど、全てがからかいだった。諦めかけた時に「足に障害を抱えた車椅子の私でもいいですかぁ?それでよければ♪ホテル代と車だけ出してくださいね!」 という返事が来た。

最初は悪戯だろうなと思って警戒したけど、
①当時の僕は面白い経験をすることで面白い人間になれると思っていた。
②パラリンピックで可愛い障害者も居ることを知ってたので多少の期待。
③身体に障害がある人の方が性的に未熟な自分でも主導権を握れるのではないかという計算。
以上のような理由で返事を出したらとんとん拍子で会う話が進んでいった。

ただ一つだけの問題は、彼女がどうしてもラブホテルでのHを希望したことだった。僻地にしかホテルが無い田舎だったので、彼女をホテルに連れて行くにはどうしても車が必要となる。しかし僕は免許を持っていなかったし、タクシーを使うとホテル代が捻出できなくなる、バスはホテルの近くまで走っていない、金を貸してくれる友達も居なかったので手詰まりだった。

悩みに悩んで、体育の授業で知り合ったボランティア同好会に入ってる友達に車を出してもらうことにした。週末は愛車のワゴン車に乗って至る所でボランティア活動。「募金活動の後にみんなで食べる焼肉が美味しい」と言っているような彼なら適当な嘘で車を出してくれそうだと思ったのだ。

「障害者の人との交流活動のボランティアで、車椅子の人とカラオケに行きたいんだ。車を出してくれないか」
とメールを送ったら、2~3分して
「いいねいいね!OK!もう千葉のアパートに向かって出発してる!!」
との返信が来た。

一番近いラブホテルは海沿いの丘のてっぺんに有った。その丘のふもとにあるカラオケボックスにまで行ければあとは何とかなるのだ。

車内にT.M.Revolutionが大音量で流れるワゴン車に乗って、彼女との待ち合わせ場所に僕は向かった。
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by tsume_kirio | 2013-03-01 20:51 | 初体験 | Comments(0)

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