初体験 その1

僕の初体験は二十歳の大学二年の夏。相手は車椅子の女性だった。顔は理不尽大王ことプロレスラー故・冬木弘道にそっくりだった。

f0245642_16172913.jpg


初体験に至るまでの自分の人生を振り返る。

小学生の時は勉強がかなりできたのと足が学校で二番目に早いという外見以外の部分で多少モテた。しかし当時は小学生がセックスをするような時代ではないので、いくらモテてもセックスまでは持っていけなかった。

中学になると顔一面から首全体に広がるひどいニキビに悩まされた。中学になっても成績と運動神経は相変わらず良かったが、女子は遠ざかっていった。

ある時ニキビ跡をクレーターと呼ぶことを知ったクラスの頭の悪い不良に、床に横になるように言われた。殴られたくないので素直に従ったら、上靴を履いたままの足で顔を踏まれ「月面着陸!」というボケをされた。クラスの中はややウケだった。こういうことはされたけど死にたくなるような長期的なイジメを受けなかったのだけは救いだった。

高校になるとニキビはマシになったのだが、中学時代の醜い自分への反動からソフトバレエやBUCK-TICKなどのヴィジュアル系に傾倒し、何を思ったのか化粧をして学校に行き始める。中学で真っ赤なニキビに覆われていた首は、高校ではファンデーションで真っ白に染められることになった。自分の親指がスッポリと入るデカさの鼻の穴を持つ男が化粧をしていてはモテるわけが無い。

年配の数学教師に「千葉(僕の本名)が化粧を落とすまでワシは授業をしない」と言われ、最初は突っぱねていたのだが、クラスメイトの冷たい視線に耐え切れずトイレに顔を洗いに行ったのは良い思い出である。

生物の授業で『人間の顔には無数の顔ダニが居る』ということを勉強した後に、クラスでは才女として認識されていた真面目な女子にいきなり屋上に呼び出されて「千葉君の顔ダニを殺してあげるね」と言って思いっきりビンタをされた。彼女がビンタをした時に、自分の手に付いた僕のファンデーションを、汚い物を見る表情でハンカチで拭いていたのを今でも思い出す。しかしこのビンタ事件は僕の人生の中でかなり上位に入る良い思い出である。ビンタという形ではあるが女の子が触ってくれたので。

大学受験に一度失敗をしてしまった僕は、浪人生活中に予備校に行くふりをしてゲーセンに通い詰めた。常に黒一色の服装でゲーセンに行っていたので「黒いカラス」という呼び名で地元のゲーセンでは呼ばれていた。最初に黒いカラスと言い出したのは自分なのだけれども。

そして格闘ゲームの大会で四国大会に出るまでの腕前になった。四国大会には「河合塾の模試が高知であるんだ。」と親に嘘をついて、地元の香川から大会が開催される高知まで小旅行を楽しんだ。司会のお姉さんから笑いを取ろうと思い、自己紹介の時に「実は浪人生なんです」と自白したら、感情の全く無い魚のような目で「勉強も頑張るんだぞぉ~!」と頭を撫でてくれた。宿泊先のホテルでそのお姉さんで3回抜いたのを覚えている。

そんなことをしてたので偏差値は全盛期から25も下がった。二浪する気はさすがに無かったので、その成績でも楽に行ける長崎県の大学に進んだ。その大学二年の長崎の夏の日に僕は冬木似の車椅子の女性に童貞を捧げることになる。

こんな感じで二十歳まで童貞だったということを分かってもらえたらと思う。
車椅子の女性との出会いとセックスについてはまた今度。

f0245642_16214359.jpg

[PR]
by tsume_kirio | 2013-02-28 18:23 | 初体験 | Comments(0)